現実を辛く苦しいと感じている人へ 想像を自由に心から楽しむだけで、生きるのは楽しくなる
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2017年09月11日 (月) | 編集 |
けものフレンズにはユングの言う元型がよく現れている。
けものフレンズというのは動物達が擬人化した世界で、正体不明の子がサーバルのフレンズ(擬人化した子)と自分の正体を知る為にジャパリパークと呼ばれる島を旅する物語だ。
あらすじだけでも、すでに人の心理要素が見て取れる。

正体不明の子であるかばんちゃんは人のようにいろいろな事を考える消極的な自我
サーバルは反対に野生的だが母性的でもありアニマのようだ。
ボスと呼ばれるパークの案内ロボットはパーク内を導いてくれるのだが、問題とも対面させるトリックスターとも治療者とも言える所がある。
人が作ったものであり、安全に保つ役割は、超自我とも似ている。
動物を擬人化したり、セルリアンを生んだりする物がサンドスターと言われている。
世界を混乱させるという意味では、こっちの方がトリックスター的でもあり、生命の肯定的な面と否定的な面を包含するという意味では太母的でもある。

かばんちゃん達を追いかけるアライさんとフェネックはのように描かれている。
博士と呼ばれるフクロウのフレンズは幼い容姿と挙動の老賢者として扱われている。
頭の所に羽が付いていて、フィレモンの姿を思わせる。
老賢者と似たような役割に始源児という元型があり、両方が合わさったような感じだ。
フレンズは全て女性でありながら、雄の性質を持っている者もいて両性具有的だ。
パークにはセルリアンというフレンズを呑み込み、元の動物に退行させてしまう脅威が存在する。
セルリアンは無機物から生まれるというのも大地との繋がりを感じ、まさに太母とよく似ている。

かばんちゃん達は、旅をしながら様々な問題を解決していく。
心の葛藤やコンプレックスと一つ一つ向き合い解消していくように。
その様子は遊戯療法箱庭療法を連想させる。
中盤では、かばんちゃんの正体が分かり、他の人を探すという目的に転回する。
その転回の地点となる建物も象徴的だ。
フレンズの毛皮は意識すると脱げるという設定が判明するのだが、それはペルソナを思わせる。
クライマックスでは、アライさん達と合流し、和解し、協力関係をとって火山の頂上で四神と言われる封印を直す。
大きなマンダラの完成を思わせる描写だ。

そして大型のセルリアンと対決。
かばんちゃんはサーバルを助ける為に、大型のセルリアンに呑み込まれる。
かばんちゃんを助けようと、今まで出会ったフレンズ達が協力して、セルリアンに向かっていく所は心が震えた。

かばんちゃんは助け出されたが、すでに球体に退行している。
悲しむフレンズ達だが、かばんちゃんは記憶を保持した状態で復活する。
その描写は死と再生を思わせる。
博士の発言からすれば、元のまま戻れるのは他にいないらしい。
人だけが退行しても、元のままに戻れるというのも示唆的だ。
かばんちゃんは逞しくなってきていて、サーバルにも似てきている。

かばんちゃんはミライという昔のパーク管理人の髪の毛から生まれたという話がされる。
ミライという自己の一部分と言えるのかもしれない。
かばんちゃんとサーバル、ボスが意識無意識、超自我の関係を表すようなやりとりをする。
それから、かばんちゃんはフレンズ達の作った船に乗って外の世界に向かって旅立っていく。
サーバル達も一緒に。
心が成長し、自立しようと思っても意識無意識はいつも一緒なのだ。

けものフレンズは神話や聖書、人類史とも考察されており、まさに元型的な物語に思える。
もちろん明確にそうだとは言えない。
それに明確に言語化すると、シンボルの持つ生命力は失われてしまう。
難しい事を考えずに楽しむ事で、けものフレンズは生き生きとした作品として愛されているのかもしれない。

けものフレンズBD付オフィシャルガイドブック (1)




無意識について主にユングの考えに沿って説明されていました。
夢、物語、想像が人にとって、どれだけ重要か書かれていて面白かったです。
元型の話も載っています。

無意識の構造 (中公新書)


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テーマ:モノの見方、考え方。
ジャンル:心と身体

2017年09月09日 (土) | 編集 |
もし明日、世界が終わるとしたら何が出来るだろう?
現実的に満足して滅亡を迎える事はできないでしょう。
限られた時間でしたい事を全て叶える事はできない。
叶えたとしても満足できるかは別です。
家族と一緒に過ごすとしても、幸せな気持ちにならなければ同じだと思います。

現実に囚われていたら、世界の滅亡が近づいている状態で幸せな気持ちにはなれない。
諦めて幸せな世界を想像し、楽しむ事が一番穏やかに過ごせる方法かもしれません。
それは祈る事と似ている。
助かる事ではなく、死んだとしても神の御許である穏やかな世界に行く事を祈る事と。
宗教を信仰する人は祈る事で、穏やかな気持ちになれるのでしょう。

現実ではなく想像を主体にする事で、どんな状況でも幸せに生きられると思います。
現実がつまらないと感じても、想像が楽しければ人生は楽しい。
そして、想像を楽しむようになれば、現実に対しての考え方も変わる。
楽しい想像する事が恐怖や不安を存在する事を許し、否定する事を止めて、そのままでも楽しく考える事が出来るようにしてくれる。


不安や恐怖が生じる事は仕方ない。
だが、それでも楽しい想像は出来ます。
不安や恐怖、様々な感情自体にはなんの力も無い。
ただ浮かんでくるだけです。

それに力を与えるのは自分の想像です。
それを拒絶しようとする事が、さらに不安や恐怖の影響を増幅させる。
その感情から意識を外し、他の事を想像する事が感情の影響を弱めてくれる。
そして今やらなければいけない事を考える事が出来るようになります。
想像を楽しめるようになると、他人の嬉しかった話なども自分も同じ事を体験したように感じられます。


読者がはまり込みすぎないよう、面白おかしく書かれています。
科学や数学の発展に多大な貢献をしてきた人達が、神秘にも深く通じていた事はとても興味深いです。

もっと哲学がわかる神秘学入門



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テーマ:幸せに生きる
ジャンル:心と身体

2017年09月02日 (土) | 編集 |
他人のせいにするのは悪い事だと全て自分のせいにしてしまう人は多いが、他人のせいにも自分のせいにもする必要はありません。
いくら気をつけていても、どうにも出来ないのだから。
しかし、想像が自由に出来るが故に、人は現実も全て思い通りに出来ると思ってしまう。
ここにも確証バイアスの原理が働いています。
自分の考えを否定する情報を人は考えようとはしない。
自分の考えが合っているという情報ばかり考え出してしまうのです。
これが心を傷つける考えをさらに強くする。
自分は現実的に考えていると思い込んでいるが、それは全く現実的ではない。
ただの思い込みです。
心に余裕ができ、現実の嫌な事について深く考える事が出来るようになると、さらに心に余裕が出てくる。
嫌な事をよく観察し考えようとする事が嫌な気持ちを薄めてくれます。
なぜなら嫌な気持ちというのは想像しているから起きる。
これは嫌な事なんだ、という想像が嫌な気持ちにさせるのです。
しかし、実際は現実自体に嫌な事という本質があるのではない。
だから、それを深く考えようとする事が嫌な事だという想像から意識を外し、ただその現象自体を想像する事に意識を向けさせる。
それが、嫌な気持ちを薄めてくれる。
想像の中なら嫌な事を追体験する事が平気になるかもしれない。
そうなれば、囚われることなく現実で冷静に対処できるようになるでしょう。

人生の要所要所で向き合うべき心の課題が分かり易く解説されていました。
心の課題を意識する事が、生きる上で大切な事だと分かります。

臨床心理学大系 (第3巻) ライフサイクル





テーマ:幸せに生きる
ジャンル:心と身体

2017年08月27日 (日) | 編集 |
私達の世界は、目に見えないような原子や量子で構成されている。
そんな世界で、目に見える物だけを信じて生きる事は大変頼りない。
目に見える事の裏には、想像も付かないような様々な力が働いています。
そんな中で目に見える事だけに翻弄されながら生きる事は、大きな苦しみを生むと思います。
そして私達自信も、同じ原子や量子で構成されている。
想像も強く影響を受けているでしょう。
想像が脳から生まれている以上、想像も物理も同じ物で構成されていると言っていいかもしれません。
想像は物理と違い体感できず自由だが、心に与える影響は変わらない。
想像を楽しむ事は、物理的に楽しむ事と同じです。
実際に脳は現実と想像を区別できないという研究結果もある。

様々な題材とカウンセリングを絡めて話をされていて面白かったです。
今の社会問題にも繋がる考えがたくさん書かれていました。

河合隼雄のカウンセリング講話



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テーマ:人生を豊かに生きる
ジャンル:心と身体

2017年08月19日 (土) | 編集 |
想像は人が幸せや苦しみを生み出す源泉とも言える。
想像を操れれば、皆が幸せになれると思うかもしれない。
しかし、想像に影響を与える現象を完全にコントロールするのは難しい。
現象自体をコントロールするのも難しいが、全く同じ現象を与えられても、全く同じ想像を私達はしていません。
科学が進歩し、脳に与えられる刺激によって、どんな感情を生み出すか分かって来ている現代でさえ、全く同じ現象でも、人によって全く同じ感情にならない事は分かっている。
それは、生きてきた環境や遺伝子情報などが違うと言う事もあるが、全く同じ現象を与えているように見えても、全く違った現象を与えられている可能性があるからです。
位置や空気、時間など様々な要素を全く同じにする事は不可能に近い。
さらにコントロールしようとしている想像さえ同じにしなければならないという矛盾が生じる。
世界中の人間の想像を外部から完全にコントロールする事はできないと思います。
想像は自分にしか自由に出来ない以上、苦しみも幸せも自分にしか生み出せない。

たくさんの遊戯療法の事例が載っていて、想像がしやすくなってました。
人が成長したり、生きていくのに遊びがどれだけ大事か実感できます。

遊戯療法ハンドブック






テーマ:人生を豊かに生きる
ジャンル:心と身体